エレクトーン道

エレクトーンのお仕事を始めて、沢山の生徒さんや、ご家族と接する機会が増えました。

人生にはいろいろな時があります。日常生活で、誰が今どんな状況になるのかというのは、普段なかなかわからないものです。顔に出さないでいろいろな事と戦っている方々もいます。

剣道で、相手を敬う心というのがあります。目上の人なら、言うまでもなく、年が若い、段位が下、そんなことは一切関係ないのです。相対した相手に敬意を持つのが基本。

私はこの武士道の考え方が大好きです。

この基本がなくて、勝ち負けにこだわるだけの美しくない試合を展開する方も見かけたりしますが、見ていて気持ちのいいものではありません。

剣道を知らないよー。と皆に言ってるみたいで、恥ずかしいことかもしれません。美徳があっての名試合です。

 

私が行っていた会社は、仕事をしていればお給料がもらえて、生活は保障される。そんな世界でした。

でもエレクトーンは大会とかあって、とっても華やかだけど、ひとつ間違えれば競争の世界になって周りが見えなくなってしまうような世界だと感じています。スポーツ芸術は、そういうものだけれど、そこで流されないような心も、生徒さんには持っていてもらいたいな。と思います。

 

教室では皆笑顔で、悩みなんてない。みたいに接してくれます。

でも、誰でも何かを乗り越えて、一生懸命生きて来ているし、子どもたちは、これからいろんなことに立ち向かっていく希望の星だなーと思います。

私はエレクトーンが弾けるけれど、言い換えればエレクトーンが人よりちょっと弾けるだけの人間かもしれません。

なので、これからも自分の立場に甘んじることなく、尊敬の気持ちを持ってみんなに接して、できることをやっていけたらいいなー。と思います。